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SSTと交換日記


2019. 07. 05 OTHER

「場の空気を読む」
「相手の気持ちに立って考える」

ということが苦手な団員Hさん。
苦手すぎて
それに向き合うことにもう疲れたとのこと。

しかし
Hさんに悪気がなくても
相手や周りを不快にしてしまうことが時々あり
そうなると
Hさんもやっぱりつらいのだって。

その解決策を
グループメールで夜な夜な議論し合うスタッフ。

で、なないろでもSST(ソーシャルスキルトレーニング)を導入しようかという結論になった。
ここからのスタッフの発想が素晴らしい。
Hさんのトレーニングに並行して、
交換日記も始めようということになり。
絵カードの◯×を覚えるだけでは
Hさんは苦しいのではないか、と。
本当に一人一人の団員のことを
よく見ている。

交換日記には、
団員やスタッフからの
何気ない言葉と優しさが
散りばめられるようになった。

全員との交換日記をはじめて
Hさんは変化した。
SSTトレーニングを取り入れる前に
その必要性がなくなった。

自閉症スペクトラムの人々は
一般的に視覚支援が有効といわれている。

けれど
トレーニング以上に
「あなたはかけがえのない存在」という
心と言葉と安心感のストックが大切であることを
Hさんは教えてくれた。

交換日記を大切そうにかかえる35歳男子。
なんだか愛おしい♡

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